犬のダイエットで絶対に避けたい5つの失敗!愛犬の理想体重に導く方法

Jul 10,2026

愛犬がぽっちゃりしてきた…そんな時、あなたは正しい方法でダイエットに導けていますか?答えは、多くの飼い主が知らないうちに犯している「5つの失敗」を避けることから始まります。私たちはつい、目分量でフードを与えたり、おやつのカロリーを軽視したりしがち。しかし、それこそが愛犬の減量を遠ざける原因なのです。この記事では、獣医師のアドバイスをもとに、あなたが今日から実践できる具体的な改善策を解説します。計量カップの正しい使い方から、運動と食事の黄金バランス、そして太りすぎを防ぐボディチェック方法まで。愛犬の健康寿命を延ばすために、一緒に学んでいきましょう。

E.g. :犬の肥満の原因・症状と対策:愛犬の健康寿命を延ばす7つの方法

1. あなたはエサの量を「目分量」で与えていませんか?

計量カップがあなたの味方です

「飼い主さんに『どれくらいの量を与えていますか?』と聞くと、ほとんどの方がわからないんですよ」と獣医師のジュディ・モーガン博士は言います。「計量カップを使って、実際に1カップのフードがどのくらいの量かを見せると、皆さん驚かれます」。

古いコップや手のひら、適当なボウルでフードをすくっているなら、まずはそれをやめて計量カップに切り替えることをおすすめします。あなたの愛犬の理想体重に基づいて、フードの袋に書いてある給与量を確認しましょう。わからなければ獣医師に聞くのが一番です。そして、毎回正確な量を与えるために、ちゃんとした計量カップを使いましょう。これだけで、無意識の過剰給餌を防ぐ大きな一歩になります。私たちはつい、「ちょっと多め」にしてしまいがちですが、その「ちょっと」が積み重なって、気づけばぽっちゃり体型に…なんてことはよくある話です。

置き餌は肥満への近道?

一日中フードを出しっぱなしにしておく「自由採食」も、食べ過ぎの原因になります。

日中長時間家を空けることが多いなら、プログラム可能な給餌器の利用を考えてみてください。例えばPatpetの自動給餌器のような製品を使えば、愛犬は必要な時にフードにアクセスできますが、与えられる量はあらかじめ設定された適正量だけです。これで、あなたがいない間の「つい食べ過ぎ」を防ぐことができます。愛犬の健康管理は、私たち飼い主のちょっとした気配りと工夫で大きく変わるのです。

2. おやつのカロリーを「なかったこと」にしていませんか?

犬のダイエットで絶対に避けたい5つの失敗!愛犬の理想体重に導く方法 Photos provided by pixabay

おやつは立派な「食事」の一部です

市販の犬用おやつには、非常に高カロリーなものがあります。ほんの数個でも、体重増加の原因になり得るんです。

「特にドッグビスケットなどのおやつが、犬の1日の総カロリー必要量の3分の1以上を占めているケースをよく目にします」と、獣医師のジャスティン・シュマルバーグ博士は指摘します。そして問題は、飼い主がそのおやつのカロリーを、普段のフードの量から差し引くことを忘れてしまいがちな点です。トレーニング中につい与えすぎてしまう小さなジャーキーも、積もれば山となります。おやつはご褒美として有効ですが、与える量には細心の注意を払わなければいけません。

賢いおやつの選び方と与え方

では、どうすればいいのでしょうか?シュマルバーグ博士はこうアドバイスします。「一般的に、おやつからのカロリーは1日の総カロリーの10%を超えないようにすべきです。そして、そのおやつのカロリーは、毎日のカロリー目標にきちんと計算に入れなければなりません」。

大きなおやつを与えても構いませんが、それを小さく割って与え、1個あたりの総カロリーを把握しておくことが大切です。そうすれば、自分がどれだけのものを与えているか管理できます。モーガン博士も、おやつを選ぶ際はラベルを読んで低カロリーなものを探すことを推奨しています。例えば、ささみジャーキーや野菜を乾燥させたものなどが良い選択肢でしょう。あなたは今日、愛犬におやつをあげる前に、そのカロリーを考えましたか?

3. 運動量、本当に足りていますか?

散歩だけが運動じゃない!

運動には様々な形があります。散歩、ジョギング、庭でのボール遊びやフリスビーなど、愛犬が楽しめる方法を見つけることが第一歩です。運動は、犬の身体的・精神的健康にとって重要な要素です。運動不足は、体重増加を含む多くの問題を引き起こす可能性があります。特に室内犬の場合、ただ家の中で過ごしているだけでは、必要な運動量を確保するのは難しいでしょう。

多くの飼い主にとって、散歩は最も簡単で確実な運動方法です。ほとんどの犬は、1日20〜30分の散歩で十分な効果が得られます。しかし、これはあくまで一般的な目安です。犬種や年齢、健康状態によって必要な運動量は大きく異なります。あなたの愛犬に合った「楽しめる運動」を探してみてください。もしかしたら、水遊びが大好きな子もいるかもしれませんね。

犬のダイエットで絶対に避けたい5つの失敗!愛犬の理想体重に導く方法 Photos provided by pixabay

おやつは立派な「食事」の一部です

ここで重要なことを覚えておいてください。運動はあなたと愛犬をスリムに保つのに役立ちますが、すでについてしまった余分な体重に対抗するには、それだけでは不十分な場合が多いのです。

運動はあくまで健康維持と消費カロリーの増加が目的です。すでに太ってしまった状態を改善するには、適切な食事管理と組み合わせる必要があります。愛犬の減量を真剣に考えるなら、獣医師と協力して、あなたの愛犬に合った運動と減量の計画を立てましょう。無理な運動は関節を痛める原因にもなりますので、プロのアドバイスは不可欠です。

4. 愛犬に最適なフードを選べていますか?

高品質でバランスの取れたフードを探そう

愛犬にぴったりのフードを見つけるのは、時に難しいことです。迷った時は、獣医師に相談するのが一番の近道です。しかし、自分で選ぶ際の大まかな指針として、AAFCO(全米飼料検査官協会)の基準を満たした、栄養バランスの取れた高品質のドッグフードを探しましょう。このマークは、そのフードが最低限必要な栄養基準を満たしていることを示しています。

また、愛犬のライフステージ(子犬、成犬、シニア)に合わせたフードを選ぶことも基本中の基本です。子犬用フードを成犬が食べ続ければ、当然カロリー過多になります。あなたの愛犬は今、どのステージにいますか?パッケージを確認する習慣をつけましょう。

本格的な減量が必要な時は「療養食」の出番

もし愛犬が中程度から大幅な減量を必要とする場合、市販の「ライト」や「低カロリー」と表示されたフードと運動だけでは不十分かもしれません。

そんな時は、獣医師から処方される療養食(獣医師管理栄養食)の力を借りることを検討しましょう。これらの食事は研究に基づいて開発され、ペットの減量を助けることが実証されています。例えば、個々の代謝に働きかけて減量をサポートする「ヒルズ® メタボリック」や、満腹感を持続させておねだり行動を減らす「ロイヤルカナン® サティエティ」などがあります。これらは獣医師の指導のもとで使用する特別なフードです。「人間のダイエット食品」と同じで、専門家のアドバイスが必要な領域なのです。

5. 人間の食べ物をあげていませんか?

犬のダイエットで絶対に避けたい5つの失敗!愛犬の理想体重に導く方法 Photos provided by pixabay

おやつは立派な「食事」の一部です

一般的に、人間の食べ物や食卓の残り物は、カロリーと脂肪分が非常に高いです。嘔吐や下痢などの臨床症状を引き起こし、それが胃炎や膵炎に進行する可能性に加えて、人間の食べ物は犬の体重問題に大きく貢献してしまいます。私たちにとっては一口サイズのパンや肉の切れ端でも、小型犬にとってはかなりの高カロリー食になることがあります。あなたのその「愛の一口」が、実は愛犬の健康を脅かしているかもしれません。

市販のペットフードは、犬のために栄養バランスが計算されて作られています。愛犬を幸せで健康に保つためには、人間の食事ではなく、専用のフードを与えることがより良い選択です。どうしてもおすそ分けしたい気持ちはわかりますが、そこはグッと我慢して、代わりに犬用の安全なおやつをあげるようにしましょう。

どうしてもあげたい時のルール

それでもどうしてもテーブルフードをあげたい場合、絶対に守るべきルールがあります。第一に、味付けしていないものに限ること。塩分や香辛料、玉ねぎやチョコレートなど犬に有毒な食材は絶対に避けてください。第二に、それはあくまで「ご褒美」であり、食事の代わりではないこと。その分、通常のフードの量を減らしてカロリー調整をしてください。しかし、正直なところ、習慣化するのはおすすめできません。一度味を覚えると、おねだりがエスカレートし、結果的にあなたも愛犬もストレスを感じるようになるからです。

愛犬の体型をチェック!ボディコンディションスコア(BCS)とは

見た目と触感でわかる健康のバロメーター

愛犬が太っているかどうか、どう判断すればいいのでしょうか?そこで役立つのが「ボディコンディションスコア(BCS)」です。これは、見た目と触ってわかる肋骨や腰の状態から、体型を5段階(1:痩せすぎ 〜 5:肥満)で評価する方法です。

理想とされるのはBCS「3」の状態です。具体的には、上から見た時にくびれがはっきりと確認でき、横から見た時にお腹が吊り上がっているように見えます。肋骨は脂肪に覆われていますが、軽く触れば容易に感じ取ることができます。あなたは愛犬の肋骨を、軽く触っただけで感じられますか?もし感じにくいなら、それは少し脂肪が多すぎるサインかもしれません。毎月一度は、この「見て、触って」のチェックを習慣にしましょう。

主要犬種の理想体重と一般的な運動目安

もちろん、犬種によって理想的な体重や必要な運動量は大きく異なります。以下の表は、あくまでも一般的な目安ですが、あなたの愛犬の参考にしてみてください。実際の適正体重は、骨格や筋肉量によって個体差がありますので、獣医師の判断が最も確実です。

犬種(例)理想体重の目安1日に必要な運動の目安
トイ・プードル3〜4 kg散歩30分 + 室内遊び
ミニチュア・ダックスフンド4.5〜5 kg散歩30〜45分(椎間板ヘルニアに注意)
柴犬8〜11 kg散歩60分以上
フレンチ・ブルドッグ8〜14 kg短い散歩を数回(暑さと呼吸に注意)
ゴールデン・レトリーバー25〜34 kg散歩60分以上 + 取り込み遊びなど

(参考:一般社団法人 日本動物病院福祉協会(JAHA)資料等を基にした概算)この表を見て、「うちの子、少しオーバーかも?」と思ったあなた、今日からでも改善は始められます!

ダイエット成功の秘訣は「楽しむ」こと

愛犬と一緒に楽しめるアクティビティを探求

ダイエットというと、どうしても「我慢」や「制限」のイメージがつきまといますよね。でも、それでは長続きしません。大切なのは、愛犬と一緒に楽しみながら健康になれる方法を見つけることです。

散歩のコースを変えてみたり、新しいおもちゃで遊んでみたり、ノーズワーク(嗅覚を使ったゲーム)に挑戦してみたり。例えば、フードの一部をトレーニング用のおやつに回し、芸を覚えさせるのも立派な「脳の運動」で、カロリー消費に繋がります。愛犬が何に一番喜ぶのか、もう一度観察してみましょう。楽しんでいる時、時間はあっという間に過ぎ、ストレスも感じません。これはあなたにも愛犬にも同じことです。

小さな成功を、一緒に喜び合おう

減量は一朝一夕では達成できません。だからこそ、小さな進歩を祝うことが大切です。体重が0.5kg減った、散歩の距離が延びた、おやつの量がコントロールできるようになった——そんな小さな成功を、あなたと愛犬で喜び合いましょう。

記録をつけることもおすすめです。体重の変化や、与えたフード・おやつの量、運動内容を簡単にメモするだけで、何が効果的だったのかが一目瞭然になります。そして、決して一人で悩まないでください。獣医師は最高の相談相手です。SNSで同じようにダイエットに挑戦する飼い主仲間を見つけるのも、良い刺激になるでしょう。あなたの愛犬の健康な未来は、今日からの小さな積み重ねで確実に作られていきます。さあ、まずは計量カップを手に取ることから、始めてみませんか?

愛犬の食事管理、もっと楽しく賢くできること

「ドッグフード選び」の新しい視点、成分表のここを見よう

あなたはドッグフードのパッケージ、どこを一番見ていますか?値段?ブランド名?実は、原材料表示の最初の3項目がすごく大切なんですよ。

AAFCOの基準を満たしていることは大前提ですが、その中身をもう一歩深く知りたいですよね。例えば、原材料の最初に「チキン」「ラム」など具体的な動物性たんぱく質が書かれているフードは、良質な栄養源を含んでいる可能性が高いです。逆に、「穀物」「とうもろこし粉」「肉副産物」などが最初に並んでいるものは、炭水化物メインでカロリー密度が高くなる傾向があります。愛犬が太り気味なら、高たんぱく・低炭水化物のフードを探すのが一つの手。でも、これだけじゃないんです。あなたの愛犬に本当に合うフードは、年齢や活動量、アレルギーの有無でも変わってきます。獣医師と「成分表の読み方」について話し合ってみると、新たな発見があるかもしれません。

手作りごはんに挑戦するなら、知っておくべきリスクと魅力

「市販のフードより、愛情込めて手作りした方が絶対にいい!」そう思っていませんか?確かに、素材を選べるのは大きな魅力です。

しかし、手作り食には重大な落とし穴があります。それは「栄養バランスの崩れ」です。私たちが「体に良さそう」と思って与える鶏ささみと野菜だけの食事では、犬に必要なカルシウムやビタミンE、亜鉛などが深刻に不足してしまうことが、多くの研究で指摘されています。手作りに挑戦するなら、獣医師やペット栄養管理士の指導を受けて、きちんとレシピを計算することが必須です。でも、うまくいけば、愛犬の体調の変化に細かく対応できるというメリットもあります。例えば、シニア犬の食欲が落ちた時、好みの食材で香りや食感を調整できるのは手作り食ならでは。あなたが手間を惜しまないタイプなら、専門家の助けを借りて、挑戦する価値は大いにあるでしょう。

肥満が引き起こす、見えない健康リスク

「ちょっとぽっちゃり」が関節に与える負担は想像以上

愛犬がジャンプする時、その足腰には体重の何倍もの負荷がかかっているって知ってましたか?

肥満は単に見た目の問題ではありません。関節炎や椎間板ヘルニアの最大のリスク因子の一つです。例えば、理想体重より20%重いだけで、関節への負担は劇的に増加します。特にダックスフンドやコーギーなどの胴長犬種、また大型犬ではその影響は深刻です。痛みのために動かなくなり、さらに太る…という悪循環に陥りやすい。あなたの愛犬がソファから降りるのをためらったり、散歩の後半で歩くのが遅くなったりしていませんか?それは「年のせい」ではなく、「体重のせい」かもしれないんです。関節の健康は、一度損なうと完全には戻りません。今日からの体重管理が、10年後の愛犬の歩く喜びを守ることにつながるのです。

内臓脂肪の恐怖:糖尿病から心臓病まで

実は、皮下脂肪より怖いのが「内臓脂肪」です。見た目ではわからないお腹の中の脂肪が、静かに愛犬の健康をむしばみます。

内臓脂肪が溜まると、インスリンの働きが悪くなり、糖尿病の発症リスクが高まります。犬の糖尿病は、一生涯のインスリン注射と厳格な食事管理が必要になる、とても大変な病気です。さらに、脂肪組織からは様々な炎症性物質が分泌され、これが血管や心臓に負担をかけ、心臓病のリスクも上昇させます。つまり、肥満は「万病の元」なのです。あなたが愛犬のウエストのくびれを確認する時、お腹を軽く触ってみてください。ぶよぶよと柔らかく、深くまで触れない感じがしたら、内臓脂肪がついているサインかも。外見がそれほど太って見えなくても、油断は禁物です。

多頭飼いの難題:フードの奪い合いと個別管理

食べるスピードが違う!どうすれば公平にできる?

家に犬が2匹以上いると、食事管理は格段に難しくなりますよね。早食いの子とゆっくり食べる子が一緒だと、どうしても不公平が生まれがちです。

この問題を解決する一つのアイデアが、「個別給餌」です。別々の部屋で食べさせる、時間をずらす、または専用のスローフィーダー(ゆっくり食べさせる食器)を使うなど、方法はいろいろ。特に、太り気味の子と痩せ気味の子がいる場合、フードの種類や量を完全に分ける必要があります。太っている子の減量用フードを、痩せている子が食べてしまっては大変です。あなたは、それぞれの犬に合ったフードを、確実に食べさせられていますか?少し手間はかかりますが、健康を守るための必要な投資だと考えましょう。我が家では、部屋の隅で落ち着いて食べられる場所をそれぞれに確保しています。

おやつタイムの混乱を防ぐ、スマートなテクニック

「おすわり!」の号令に一匹だけが従った時、他の子たちにもおやつをあげたくなりますよね。でも、それではトレーニングの意味がありません。

多頭飼いのおやつ管理で重要なのは、「誰が何をしたからご褒美をもらえたのか」を、犬たちにはっきりと理解させることです。そのためには、トレーニングは一匹ずつ別々に行うのが基本。他の子たちはクレートや別室で待機させましょう。また、おやつは必ず低カロリーのものを選び、小さく割って使います。そして、すべての犬に平等に与えるのではなく、「良い行動をした子」に重点的に与えるようにしましょう。そうすることで、犬同士の嫉妬や争いを減らし、それぞれがしっかりと学習できる環境を作れます。最初は大変ですが、このルールを徹底すると、後々の生活がずっと楽になりますよ。

シニア犬の体重管理、若い時とここが違う

代謝が落ちるからこそ、フードの「質」が命

7歳を過ぎたあたりから、愛犬の体は確実に変化します。筋肉量が減り、代謝が落ちるので、若い時と同じ量を食べていれば、確実に太ります。

では、ただ量を減らせばいいのでしょうか?実は、それだけでは不十分なんです。シニア犬に必要なのは、量を減らしながらも、栄養密度の高いフードを与えること。特に、筋肉の維持に不可欠な良質なたんぱく質は、むしろ成犬期より多く必要とする専門家もいます。また、関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチンが添加されたフードを選ぶのも賢い選択。あなたの愛犬のフード、パッケージに「シニア用」と書いてあっても、成分表をチェックしていますか?低カロリーで高たんぱく、そして関節サポート成分入り——そんなフードを探してみてください。

運動は「強度」より「継続」。無理は禁物

シニア犬の運動で一番気をつけることは何だと思いますか?それは、「無理をさせない」ということです。

若い時のように長時間の激しい運動は、関節や心臓に負担をかけるだけです。代わりに、1日2〜3回に分けた短時間の散歩を心がけましょう。15分の散歩を朝晩2回行うだけで、30分連続で歩くよりも体への負担が少なく、精神的な刺激にもなります。また、散歩のコースは、できるだけ平坦で柔らかい土や草の上を選びましょう。アスファルトの上ばかりだと、足腰への衝撃が大きくなります。愛犬の歩調に合わせ、のんびりと景色や匂いを楽しむ散歩が理想です。「今日は元気がないな」と感じたら、迷わず休ませてあげてください。シニア期の運動の目的は、消費カロリーよりも、筋力維持とQOL(生活の質)の向上にあるのです。

犬種別・体型別 必要なカロリー比較表

同じ体重でも、必要なエネルギーはこんなに違う!

「うちの子は10kgだから、このフードの10kg用の給与量でいいはず」そう思っていませんか?実は、それだけでは不十分なことが多いんです。

必要な1日のカロリーは、体重だけでなく、犬種(体型)・年齢・去勢の有無・活動レベルによって大きく変わります。例えば、同じ10kgの犬でも、筋肉質で活発なジャック・ラッセル・テリアと、胴長短足で運動量が少ないダックスフンドでは、必要カロリーが20%以上も違うことがあります。以下の表は、あくまで一般的な目安ですが、あなたの愛犬をより正確に管理するためのヒントになるでしょう。実際の給与量は、この数字を参考にしながら、愛犬のBCS(ボディコンディションスコア)を観察して微調整してください。

犬の状態(体重10kgを想定)1日に必要な推定カロリー(維持期)備考・特徴
一般的な成犬(避妊・去勢済み)約400 - 500 kcal活動量が普通の室内犬の目安。多くのフードの給与量はこれに基づく。
活発な犬種(テリア種など)約500 - 600 kcal筋肉量が多く、代謝が高い。同じ体重でも多くを必要とする。
低活動な犬種(ダックスフンドなど)約350 - 450 kcal太りやすい傾向にある。給与量は控えめに設定する必要がある。
シニア犬(7歳以上)約300 - 400 kcal代謝が約20%低下。運動量が減るため、カロリー要求量は減少。
減量が必要な犬約250 - 350 kcal維持期の必要カロリーの80%程度から開始するのが一般的。

(参考:NRC(米国科学研究評議会)の犬の栄養要求量、および主要ペットフードメーカーの計算式を基にした概算)この表を見て、「え、うちの子には多すぎたかも?」と気づいたあなた、それが改善の第一歩です!

飼い主の心構えが、ダイエット成功の9割

「かわいそう」という感情にどう向き合うか

愛犬がおねだりする目で見つめてくると、ついおやつをあげたくなりますよね。この「かわいそう」という気持ちが、実はダイエットの最大の敵かもしれません。

でも、ちょっと考えてみてください。あなたがおやつを我慢させることと、肥満による関節痛や糖尿病で苦しませること、どちらが本当に「かわいそう」でしょうか?私たちの「愛情」の形が、時として愛犬を苦しめる結果になることもあるのです。おやつを要求する愛犬の気をそらすコツは、遊びに誘うこと。ボールを投げたり、新しいおもちゃを見せたり。あるいは、カロリーゼロのを舐めさせてあげるのも良いでしょう。あなたの強い意志が、愛犬の長く健康な未来を支えるのです。この気持ちを、家族みんなで共有できていますか?

挫折しても大丈夫!「リセット」の考え方を身につけよう

ダイエット中、つい人間の食べ物をたくさんあげてしまった…そんな日が必ずあります。そこで「もうダメだ」と諦めてはいけません。

大切なのは「リセットする力」です。1日や1食で失敗したからといって、すべてが台無しになるわけではありません。次の食事から、また計画に戻ればいいだけです。私たち人間のダイエットだって、完璧にはいきませんよね?むしろ、そんな時に「ごめんね、また明日から頑張ろうね」と愛犬に話しかけながら、通常のフードに戻すことで、あなた自身の気持ちも切り替えられます。記録をつけていると、たとえ失敗日があっても、1週間や1ヶ月単位で見れば確実に進歩していることがわかります。あなたは、愛犬と一緒に、長い目で楽しみながら続けていけますか?そのゆるやかなペースが、実は一番確実な成功への道なのです。

E.g. :犬の肥満対策はどうしたらいい?肥満の原因と予防方法を紹介

FAQs

Q: 犬のダイエットで一番多い失敗は何ですか?

A: 最も多い失敗は、フードの量を計量せず「目分量」で与えてしまうことです。獣医師のジュディ・モーガン博士も指摘するように、多くの飼い主は実際に計量カップで測ってみると、自分が思っている「1杯」が実は過剰であることに驚きます。この無意識の「ちょっと多め」が毎日積み重なり、気づかないうちに愛犬を肥満へと導いています。ダイエットの第一歩は、袋に記載された給与量を確認し、必ず計量カップを使って正確な量を与えることから始まります。私たちの感覚は、愛犬の健康にとって最も頼りないものだということを、まず覚えておきましょう。

Q: おやつはどれくらいなら与えても大丈夫ですか?

A: おやつは、1日に必要な総カロリーの10%以内に収めることが鉄則です。獣医師のジャスティン・シュマルバーグ博士によると、ドッグビスケットなどのおやつだけで1日の必要カロリーの3分の1以上を占めてしまうケースも少なくありません。問題は、このおやつのカロリーを、普段の食事量から差し引くことを忘れてしまう点にあります。トレーニング用の小さなジャーキーも積もれば山となるので、注意が必要です。与える際は、低カロリーのものを選び、その分ドッグフードの量を調整するなど、トータルのカロリー管理を心がけてください。

Q: 散歩だけで犬のダイエットは成功しますか?

A: 残念ながら、散歩などの運動だけでは既についてしまった脂肪を落とすのは難しい場合が多いです。運動は健康維持や消費カロリーの増加に有効ですが、減量の基本は「摂取カロリー < 消費カロリー」の状態を作ること。つまり、食事管理が最も重要なのです。特に太り気味の犬に急激な運動を課すと、関節を痛めるリスクもあります。まずは獣医師と相談し、愛犬の状態に合った運動メニューと、適切なカロリーコントロールを組み合わせた総合的な計画を立てることが、成功への近道です。

Q: ドッグフードは「ライト」や「低カロリー」と書かれたものを選べばいいですか?

A: 軽度の体重管理であれば市販の「ライト」フードも選択肢の一つですが、中程度以上の減量が必要な場合は不十分なことがあります。そのような場合に検討したいのが、獣医師から処方される「療養食(獣医師管理栄養食)」です。ヒルズ® メタボリックやロイヤルカナン® サティエティなど、研究に基づき減量効果が実証された特別なフードを、獣医師の指導のもとで使用します。愛犬の減量を真剣に考えるなら、まずはかかりつけの獣医師に相談し、最適な栄養プランを一緒に考えてもらいましょう。

Q: 愛犬が太っているかどうか、自分で確認する方法はありますか?

A: 自宅で簡単にできるチェック方法として、「ボディコンディションスコア(BCS)」の評価がおすすめです。上から見て肋骨の後ろに明確なくびれがあるか、横から見てお腹が吊り上がっているか、そして何より、軽く触って肋骨が容易に感じ取れるかを確認します。肋骨に脂肪が厚く覆われて感じにくい場合は、太り気味のサインです。毎月1回、この「見て、触って」のチェックを習慣化し、愛犬の体型の変化に早く気づいてあげられるようにしましょう。私たち飼い主の観察眼が、愛犬の健康を守る最初の砦なのです。

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